PRODUCT商品紹介

日本とモロッコ、共通する愛情のかたち 背守りのじゅうたん

古い歴史をもつ絨毯には、願いと祈りを込めて様々な文様が織り込まれてきました。現代に生きる私たちが、遠く離れた国の作り手とお互いに心を通いあわせものづくりをしていく中で生まれた「お守りのような絨毯」。

日本とモロッコを繋ぐものづくり

子供や赤ちゃんを守る日本の伝統紋様「背守り」のデザインを、モロッコの織り子さんたちは「日本のファティマ」と言ってすんなり受け入れてくれました。 そんな織り子さんたちが、我が子のために織るように温かな気持ちで可愛らしい絨毯に織り上げた「背守りの絨毯」。 小さなサイズの絨毯は、お子さんのお昼寝のお供にはもちろん、いつも座る椅子の座面やお車の座席シートにもオススメ。 文様に使用している藍色は日本の伝統を表現し、白は始まりの色を意味していますので、出産祝いのプレゼントにもとても喜ばれています。

作る人も、使う人も、それぞれの国にある祈り方と願いを込めて。

日本の背守り

日本の背守り

子供や赤ちゃんの背中を守る、それが「背守り」。 いっしか忘れ去られた存在ですが、江戸時代や昭和の初期には、私たち庶民の間では、広く知られた習慣。産まれたばかりの命は失われやすく、この尊い命を守るため、人々は祈りと願いを込めて、さまざまな形で祈りの「しるし」 を産着や祝い着に付けました。お花、 トンボ、 コウモリ、 鶴、 扇などの様々なデザイン。 それらは魔除けとして、 子供らの魂を守る意味を持っています。 大人の着物には背中に1本の縫い目が必ずあり、 その背中の「目」 が魔物をにらんで退散させる力があるとされていました。 しかし小さな子供の着物には縫い目が無い。 そこで魔物をにらみつける目として縫い付けられたのが「背守り」 でした。 この「背守り」 は時代や地域ごとに様々な模様がつくられ、 徐々に装飾的になってゆきます。 しかしそこには等しく子供が健やかに育つようにと願う、母の気持ちが込められ、 ひと針、 ひと針、 家庭の手仕事としてつくられていました。

モロッコのファティマ

モロッコのファティマ

現在でも女の子に一番付けられる名前 “ファティマ” とは元々イスラム教の預言者モハメドの末娘の名前から来ています。 彼女は生前、 貧しい人や病人などを進んで助けるような大変優しく、 心の広い人であったことから、 現在でもイスラム教徒に大変尊敬されています。 そのファティマに関する有名なエピソードがあります。 ファティマはいとこのアリと結婚し、 ハッサンとフッサインと言う双子を授かります。 成長した双子はある時戦地へと出兵しなければいけませんでした。 戦地へ向かう息子を見送る朝、ファティマは両手にヘンナを施し、ヘンナがまだ乾かないその手で息子たちの肩を抱いて見送った為、双子の軍服にはファティマの手型が残りました。 負傷者、 犠牲者が多かったその戦いで息子たちは無傷で戻つてきたと言われています。 このことから、 現在でもファティマの手は ‘‘魔よけ” や ‘‘お守り" としてモロッコでは生活に大変密着したものとなっています。 また、 家々によって形が違いますので注意深く観察するのも面白いかも知れません。 5本の指=「神のご加護」、 目の部分=「邪悪なものをはね返すパワー」

VARIATION

風車

風車

風車は古くから魔除けの意味があると言われており、風で回った際に出るカラカラという音を聞くと魔物が避けていくと考えられてきました。また風に乗ってどんな困難も軽やかに乗り越えていけるようにという意味もあるそうです。

たんぽぽ

たんぽぽ

タンポポの綿毛が遠くに飛んで種をおとすように、遠く離れた場所でがんばっている大切な人を、見守り、勇気づけ、助けてくれますようにという願いが込められています。

トンボ

トンボ

トンボは前に進み、後退することがないことから、古くから「勝虫」と呼ばれ縁起の良いものとされています。大切な人が前に進むことを応援し、広く見渡せるトンボの目で、大切な人を守ってくれる紋様です。

雲

雲は良い兆しの象徴とされ、雨の恵みをもたらすことから今後の良い流れを呼び込むものとされてきました。大切な人の前途が明るくありますようにと願う気持ちが込められています。

傘

雨から身を守ってくれるように、子どもを守ってくれる魔除けの意味があります。矢印のカタチにも見える傘は、子どもの歩むべき道を指し示す道標となってくれます。

山

天高くそびえる山の紋様は、山岳信仰や自然への畏敬を表 船 し、古くから様々なモチーフに使われてきました。自然の偉大な力が我が子を守り導いてくれますようにと、母親た ちは願いを込めました。

花

花は古くから身近にある美しいものとして様々な願いがが込められてきました。六芒星にも見えるこの花の紋様は、世界各地で古くから魔除けのモチーフとして使用されています。

雪

雪は自然の恵みである一方、命にも関わる厳しいものです。自然の雄大さへの畏敬を表す紋様は、自然への感謝と共に、大切な人の安全を願う意味があります。キラキラと輝く結晶は未来を照らしてくれるものでもあります。

宝船

宝船

大きな帆をあげて大海を進む船には、様々な宝物が積まれています。縁起よく、人生が幸運に恵まれるようにとの願いが込められています。

菱

日本だけでなく、モロッコでも古くから魔除けとして使われるモチーフ。菱の中に小さい菱が二重、三重になっているものは「入れ子菱」と呼ばれ、菱の中の子どもをしっかり守ってくれる意味があります。

アマジーグ

アマジーグ

モロッコの先住民族であるベルベル人を象徴する「アマジーグ」=「自由」という意味を持つ紋様です。自由は与えられるものではなく自ら獲得するもので、そこには強い意志や責任感が不可欠とされています。自立心が芽生えるようにと願いをこめました。

船

人生は長い航海のようなもの。成長していくにしたがって、さまざまな試練が待ち受けています。どんな試練でも乗り越えていけるようにと願いの込められたこの船は、人生の舵取りの手助けをしてくれるでしょう。

くし

くし

命の誕生や幸せな結婚を守ると言われている紋様です。邪気をくしで梳かし、流し落とせることから魔除けのモチーフで、古くから結婚が決まりお嫁にいく娘に贈られるものでした。

サイズ/価格/納期

価格
¥18,000(税込¥19,800)〜
サイズ
40cm×35cm (サイズオーダー可能)
素材
ウール
生産国
モロッコ、ネパール
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